お薬辞典~タミフルとは~

「タミフル」はインフルエンザの治療や予防のために投与される薬で、日本では世界消費量の約75%を占めている有名な薬です。当サイトでは効果や使用方法、注意点などご紹介します。

インフルエンザ発生状況でタミフルかアビガンで治療

タミフルは誰もが耳にしたことのある抗インフルエンザウイルス薬で、インフルエンザA型およびB型に効果が発揮される治療薬です。その作用機序は、体内で増殖するインフルエンザウイルスの遊離に必要な、ノイラミニダーゼと呼ばれる酵素を阻害し、ウイルスが全身に蔓延することを抑えることから、症状の緩和および発症期間を縮めることになります。使用するには熱などの症状が発症してから48時間以内に服用することが重要で、その期間を超えて服用しても効果が発揮できないことから、インフルエンザが流行する頃に少しでも体の異常を感じたら、すぐに医者の診察を受けることが推奨されています。タミフルはインフルエンザの治療において第一選択薬とされていますが、ウイルスは耐性を持つことから、多量に使用すると耐性菌ができてしまい、効果が発揮されないおそれもあります。その際には別の抗インフルエンザウイルス薬を使用する必要がありますが、特異なA型ではノイラミニダーゼ阻害薬が効かないおそれもあり、異なる作用機序を持つ治療薬が使用されるケースも存在します。アビガンはタミフルと違うRNAポリメラーゼ阻害薬に分類され、ウイルスが増殖する際に必須とされる酵素を阻害します。ただし、副作用の点から処方には条件が科せられており、新型および再興型インフルエンザ感染症のみに適応され、他の抗インフルエンザウイルス薬が無効または効果不十分の場合にのみ処方されると取り決めがされており、滅多なことでは出されることのない治療薬となっています。タミフルの消費量から鑑みると、日本では異常なほど使用されているため、いずれ耐性菌が現れる可能性も十分にあり、今後のインフルエンザ発生状況からはアビガンの使用もありえるかもしれません。